猛威を奮う新型コロナウルス。
そんな最中に大改修が行われている各所の空港ですが、
この度、関西国際空港に海外から到着した際の便利なアプリが導入されましたのでそのご紹介をします。
次々と自動化される空港帰国手続き
現時点でデジタル化された手続きは、
- 預け入れ手荷物・チケット発行=>自動チェックイン(一部の航空会社)
- 国際線到着後帰国手続き=>顔認証ゲート
- 国際線到着後税関手続き=>税関検査場電子申告ゲート
- 掃除=>自動掃除ロボット(ルンバのような)
の4箇所ほどです。
今回は、税関検査場電子申告ゲートをご紹介します。
深夜便で到着したばかりの時、眠たい目を擦りながら列を並び、
職員の方との質疑応答を「一瞬で完了」させられる良サービスです。
財務省関税局の案内
財務省関税局の案内では以下のようにあります。
引用元:財務省関税局ウェブサイト( https://www.customs.go.jp/kaigairyoko/egate.htm )
税関検査場電子申告ゲートを利用すると、ターンテーブルに手荷物が出てくるまでの待ち時間を利用して、「携帯品・別送品申告書」を電子的に提出することができます。この場合、書面の申告書の提出は必要ありません。手荷物を受取った後、電子申告ゲートへ進むと立ち止まることなく、スムーズにゲートを通過することができます。 *税関職員による質問、検査を受ける場合があります。
電子申告ゲートは人・人接触を軽減するものであり、ICAO(国際民間航空機関)及びIATA(国際航空運送協会)は、新型コロナウイルス感染症対策の一つとして、電子申告を推奨しています。
感染症対策のためにも、ぜひ、電子申告ゲートをご利用ください。
税関からの案内のポイント3つ
時短になる!
「ターンテーブルに手荷物が出てくるまでの待ち時間を利用して、、、」とあります。
私は手荷物を受け取ってから機械で申告をしていましたが、順番が逆でも良いようです。
ただ、手荷物が出てくるタイミングをちゃんと把握しておかないと、
申告手続きしている間に荷物がぐるぐるターンテーブルを巡って、
取り損ねてしまうかもしれません。これには勘とコツが必要そうです笑
機内でボールペンが必要ない!
機内で、「あ、ボールペン忘れた。。。」ということ一度は経験があるのではないでしょうか?
コロナ流行前には隣の人に「すみません、ボールペン貸してもらえませんか?」など
小さな苦労をすることもありましたが、自動申告アプリを利用すればそんな苦労ともお別れです。
*アプリについては後ほど紹介します。
人との接触が最低限になる!?
国際機関の推奨により機械の導入がされた?ような内容となっていますが、
私はこれには疑問を感じます。
なぜならば、以前は紙の申告書を税関職員の方に渡して、
軽い質疑応答で終了していましたが、
自動化のデメリット=「機械の共用」ということが起きるからです。
見ず知らず、どこから来たかわからない人が触った端末を触る必要があり、
(確認ボタンをタップしたハズ?)
人と人の接触は減ったが、人=>機械=>人=>機械=>人=>、、、
という接触サイクルが新規誕生したように思います。
*個人の見解であり、自動化ゲートアンチ勢ではありません。
ですので最後の一文は、
「生身の人間との接触が減りますので、人見知りの方はぜひご利用ください。」
の方が良いと思います。
税関検査場電子申告ゲートの利用手順
1、税関申告アプリ・税関申告WEBでQRコードを作成
画像引用元:財務省関税局ウェブサイト( https://www.customs.go.jp/kaigairyoko/egate.htm )
アプリをダウンロードまたはWEBとありますが、
私はアプリをお勧めします!
理由は下記の通りです。
・容量が大きくないから
・前回の税関申告内容を引用して入力の手間を省けるから
申請情報一覧>登録された申請内容をタップすると、、、
「引用登録」なるものが現れます。
引用することでパスポート情報などの入力を省くことができます
2、電子申告端末で申告
はい、人見知り専用端末です。(ジョーク)
税関の説明がわかりやすいのでそのまま引用します。
引用元:財務省関税局ウェブサイト( https://www.customs.go.jp/kaigairyoko/egate.htm )
電子申告端末は、空港の税関検査場に設置されています。税関申告アプリで作成したQRコードとIC旅券(パスポート)を読み取らせ、案内に従って手続きを進めることにより「携帯品・別送品申告書」の提出手続きが完了します。また、端末で手続きをする間に顔写真を撮影して、旅券(パスポート)のICチップの顔画像と照合して本人確認を行います。
※撮影した顔写真は、本人確認のための照合及びゲート通過時の顔認証に使用し、使用後は速やかに削除されます。
*電子申告端末は柱の近くに置いてありますが、柱と同色になっていますので、
見つけるまで若干戸惑います。清潔感はありますが、是非改善してほしいです。
3、電子申告ゲートを通過
電子申告した人だけが通れるゲートを通過します。
通過とありますが、顔認証のスピードが若干遅いので、
一時停止する必要があります。(受け取った荷物も一緒に通過します。)
ランプにLEDを使用しているのでなんとも近未来的でかっこいい。
また、最近の官公庁のウェブサイトで多い解説漫画がありましたので
そちらも添付させてもらいます。
画像引用元:財務省関税局ウェブサイト( https://www.customs.go.jp/kaigairyoko/egate.htm )
「ご利用にあたっての留意事項」の解説
初めて帰国される方や、いまいち掴めていない方には若干イメージしづらいと思いますので、
ご丁寧に解説をつけていきます。
税関検査場電子申告ゲートの利用にはIC旅券が必要です。
IC旅券とは、1、パスポート表紙にICチップマークが入っている、
2、パスポート中央に厚紙(ICチップが入っている)が挟まっているパスポートのことを言います。
家族でも1人ずつ手続きを行う必要があります。
アプリ内には「同伴家族登録」とありますので、小さなお子様連れの方は利用できるのではないかと思います。
電子申告端末で手続きを行った場合でも、免税範囲を超えた携帯品や別送品の申告等がある方は、追加手続きのため税関職員のいる検査台に案内されます。
あくまで何も税関にようになることがない方向けのアプリです。大量のアルコールを購入した方や、
大量の食肉を持ち込もうとしている方は対象外になります。
電子申告端末での申告手続きと電子申告ゲートの通過の際に顔認証のための顔写真の撮影を行いますので、マスクやサングラス等の顔を覆うものは外してください。
イスラム教徒の方はどうするのでしょうか?利用できない可能性があるので、
指紋認証などを選択できるようにグローバルデザイン化が望まれます。
きっと予算や精度、感染対策などのことがあるのでしょう。
電子申告ゲートを通過する際は、正面を向いてゆっくりと歩いてください。
ムーンウォークやパントマイム的な歩行方法はお控えください。
機器の都合上、身長が100㎝以上の方のご利用に限らせていただきます(身長が100cm未満のお子様はご家族と一緒にご利用ください)。
グローバルデザイン、、、。車椅子の方にも対応できるといいなぁ。
以前、車椅子で世界一周した方の動画をYoutubeで見たことがあります。
税関申告アプリ紹介のまとめ
2022年、電力不足などの課題も残りますが、
着々とDXが進んでいることを久しぶりに感じました。
デジタル庁が発足し、デジタルトランスフォームが進む昨今。
官公庁が出すアプリはなかなかシンプルでわかりやすい。
外国政府のWebサービスに負けず、日本的な「引き算のデザイン」で、
今後も便利かつ洗練されたWebサービスを量産してもらいたいと思う。
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